THEME 01
ヤスダファインテに
入社を決めた理由は?
実家が酪農業を営んでいたこともあり、子どもの頃からヤスダファインテ(旧・安田鉄工所)の名前は身近な存在でした。牧場で使うミルクタンクや関連設備には当社のロゴが入っていることも多く、「地元の会社がこうした機械をつくっているんだ」と自然と意識していたように思います。就職活動の時期になり、地元で長く働きたいという気持ちが強くありました。幼少期から知っている当社は、人の暮らしを支える“食”に関わる仕事であること、そして地域の中核を担う製造業であることに魅力を感じ、何の迷いもなく当社に飛び込みました。入社当初は何もかもが手探りでしたが、負けず嫌いな性格も手伝って誰よりも早く上達したい一心で仕事に取り組みましたね。先輩の技術を見て学び(現在はきちんとした研修制度がありますのでご安心を!)、自分なりに試行錯誤を重ねるうちに、TIG溶接の奥深さ、ものづくりの面白さにのめり込んでいったものです。
THEME 02 今どんな仕事をしていますか?
現在は鴨川工場の工場長として、製造現場全体の管理を行っています。安全・品質・納期、この三つを守ることが何よりも重要な使命です。現場には約120名のスタッフが在籍しており、日々の生産スケジュールを確認しながら、設備や人員の状況を把握しています。工場の仕事は、一人では成り立ちません。設計、溶接、研磨、組立など、それぞれの工程をつなぐのが工場長の役割だと考えています。その中で特に大切にしているのは、「構内を歩く」こと。机の上だけで判断するのではなく、実際に見て、聞いて、感じることが正確な判断につながるからです。スタッフの動きや表情から状況を読み取り、「今日は調子どう?」と声をかける。そうした小さなコミュニケーションが、信頼関係を築く第一歩になると思っています。また、若手育成計画の立案や、新しい機械の導入検討、工程改善も欠かせません。現場の声を吸い上げながら、全員が気持ちよく働ける工場をつくること。それが今の私の一番の仕事です。
THEME 03
ヤスダファインテで働く魅力って、
どんなところですか?
ヤスダファインテの魅力は、“人の口に入るもの”を支えているという使命感にあります。私たちがつくっているのは、飲料や調味料などの製造に欠かせないステンレスタンク。お客様は誰もが知る大手メーカーも含めて多数あり。直接消費者の目に触れる製品ではありませんが、私たちの技術がなければ、安心・安全な食品は世の中に届きません。そこに大きな責任とやりがいを感じています。別の角度からもう一つ、それは製品がとにかく長持ちすること。私が生まれる前に製造されたタンクを、今も整備しながら使ってくださっているお客様もいるほどなんですよ。何十年経っても現役で稼働している姿を見ると、「自分たちの仕事は本当に人の役に立っている」と実感しますね。若手時代の思い出として、プラズマ円周溶接の条件設定を任されたことがありました。数年かけて作り上げた当時の条件設定は、いまも現場で受け継がれています。世代を超えて技術が積み重なっていく。それがこの会社の強みであり、ものづくりの醍醐味です。
そして何より、地元とともに歩み、地域の誇りになれる会社であること。そこにヤスダファインテで働く一番の魅力を感じています。
THEME 04 どんな人と一緒に働きたいですか?
やっぱり「ものづくりが好き」という気持ちがある人ですね。手先の器用さよりも、まずは興味を持てることが大事です。私たちの仕事は、やってみて初めてその奥深さが分かります。とりわけTIG溶接は、「難しい」だけどハマれば「面白い」。たとえば厚い金属と薄い金属をつなぐ作業は、熱の伝わり方が違うので非常に繊細です。熱を入れすぎれば歪みが出てしまうし、弱すぎると溶けません。だからこそ、狙った形にピタッと仕上がったときは本当に気持ちがいい。自分の手で美しく溶け合わせられた瞬間には、大きな手応えを実感できることでしょう。当社の製品は、国内だけでなく世界中で使われています。次世代の当社を引っ張っていく若手世代の方にはぜひ、これまで以上に取引先メーカーの期待に応え、より良い製品づくりで社会に貢献してほしいですね。ヤスダファインテを支える技術は、誰かひとりのものではなく、みんなで磨き、つないでいくもの。そんな想いを共有できる方と、これからの工場を一緒につくっていきたい。そう心から願っています。